最近、デジタルアート作品を中心に非代替性トークン(NFT)市場が活発化しつつあります。
では、そもそもNFTとはどのようなもので、なぜデジタルアートの世界においてNFT化が進んでいるのでしょうか。
デジタルアートには、複製が難しくないという問題があります。
NFT化は「本物」であることを担保でき、問題解決につながるという大きなメリットがあるためです。
Contents
NFTとはどのようなものか
NFTは、ブロックチェーン上で発行されるトークンの一種です。
仮想通貨は同じ銘柄なら代替が可能なトークンですが、NFTは1つひとつが固有のもので、代替がきかなくなっています。
NFTの発端は、クリプトキティーズというゲーム内のネコを売買するためのシステムです。
イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で、ゲーム内アイテムを流通させるための規格が発端となっています。
クリプトキティーズは、ETHのブロックチェーン上の分散型アプリケーション(dApps)です。
同じブロックチェーン上でネコの売買を行うためには、それぞれ固有の個体として扱う必要があったのです。
この時に利用されていたのが、ETHのNFT規格であるERC-721です。
現在ではエンジン主導で制定されたERC-1155も加わり、ETHはNFTの主流となっています。
ただ、分散型金融(DeFi)の隆盛も加わり、ETHの手数料であるガス代が高騰し、NFT取引にも悪影響が出ています。
このため、現在では他のブロックチェーンを利用したNFTも出始めています。
NFTが注目を集めるようになった背景
では、アート以外の分野で始まったNFTが、なぜデジタルアートの世界で注目されるようになったのでしょうか。
その理由は、高額で落札されるNFTアートの存在です。
2021年3月、電気自動車メーカー「テスラ」のCEO、イーロン・マスク氏がNFTアートを出品しました。
このアート作品は、最終的に1億円を超える価格をつけています。
アート作品ではありませんが、ツイッター創業者のジャック・ドーシー氏の最初のツイートもNFT化されました。
こちらは3億円で落札され、ニュースとなっています。
こうしたNFTの高額落札が報じられ、NFTマーケットプレイスの利用者も増え、注目を集めるようになっていったのです。
NFTにはどのような特徴があるのか
NFTには以下のような特徴があります。
- 非代替性
- 移動可能性
- 価値の可視化
- 誰でも作成可能
- プログラマビリティー
まず、ブロックチェーンによって「唯一無二」だと担保されているのが、非代替性です。
ブロックチェーンには改竄されにくいという特徴があり、この担保を崩すことは難しくなっています。
移動可能性は、所有者の変更が可能だということです。
仮想通貨のブロックチェーン上に存在しているので、ブロックチェーン上の流通が可能になっているためです。
価値の可視化は、どのぐらいの価格で落札されるかを誰もが見られるということです。
ここでは、オープンシーなどのるNFTマーケットプレイスに出品すれば、必ず価格がつけられることを意味しています。
また、NFTは仮想通貨のように、作成にはプログラムに関する知識を必要としません。
NFTマーケットプレイスに出品手続きを取れば、NFT化される仕組みとなっているためです。
そして、プログラマビリティーは、NFTにさまざまな付加機能を実装できることを意味しています。
NFTが転売された時、一定の金額が作成者に入るようにしておくことも可能です。
転売の一番の問題点は、コンテンツの作成者に金銭が全く入らないことです。
NFTのプログラマビリティーは、この問題点を解決可能にしているというわけです。
デジタルアートの世界でNFT化が重要な理由とは
では、デジタルアートの世界でなぜ、NFT化が重要な要素となってくるのでしょうか。
まず考えられるのは、複製防止対策が行われていることです。
そもそもデジタルアートはその性質上、劣化のないコピーを作成することが難しくありません。
インターネットにアップしたデジタルアートが、コピーされてあちこちに広まっていくことは珍しくありません。
こうした行為は、確かにデジタルアート作成者の知名度を高めることにつながります。
しかし、多数の複製によって価値を下げてしまう原因ともなりかねません。
NFTを唯一無二のものたらしめているブロックチェーンは、極めて改竄されにくいという特徴を持っています。
NFTはこのブロックチェーンによる「鑑定書」が付いているようなものです。
こうすることで作品が唯一無二だと証明し、価値の維持につながることが、デジタルアートの世界で重要になのです。
移動可能性の担保によって、NFTマーケットプレイスへの出品が可能になります。
これによって、絵画のオークションのように価値が可視化されることも重要だといえます。
また、プログラマビリティーによって、NFTアートが流通を続ける限り、作者に金銭が入る仕組みになっているのも重要です。
モチベーションの上昇につながる可能性があるからです。
まとめ−今後の価格の動向を注視していこう
このように、デジタルアートの流通において、NFTは重要な要素を持っています。
こうした流通形態がなくなることは、極めて考えにくいと判断していいでしょう。
ただ、NFTブームが一段落した後、現在の価格水準が維持されるかどうかは未知数です。
今後のNFTの価格動向を注目していきましょう。
暗号資産で買い物ができるcryptomall(クリプトモール)
クリプトモールは、12種類の暗号資産(仮想通貨)で決済が可能なECサイトです。
最大のポイントは高額な「ニセモノ・パクリ商品」を購入してしまうリスクがないこと。
今話題沸騰中のNFTを活用した、独自開発の真贋証明システムを商品に導入!
ニセモノの販売が一切できないようになっています。
ロレックスやランゲなど、唯一無二のホンモノの高級時計を手に入れることが可能です。
- 世界最大規模の商品数を誇る暗号資産(仮想通貨)専用ショッピングモール
- BTCで買い物ができる!
- 唯一無二のホンモノのみが流通!
値動きとに合わせて利用することで効率的な資産運用が可能です!
コメントを残す