2019年7月12日(金)にハッキング被害を公表したBITPoint(ビットポイント)が、改めて現状報告と今後の対応方針について発表しています。
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ビットポイントが現状と今後について発表
先週の金曜日にあたる12日に仮想通貨界隈に衝撃が走りました。
Coincheck、Zaifに続き国内の大手取引所であるビットポイントがサービスを次々と中止していきSNS上では不安の声が上がる中、巨額の仮想通貨流失を公表しました。
本記事では2019年7月16日(火)に発表された下記ビットポイント公式サイトに記載されている内容についてお届けします。
仮想通貨流出に関する 現状報告および今後の対応方針 重要なお知らせ【BITPoint】仮想通貨(ビットコイン)ならビットポイント
ビットポイントが緊急記者会見
ビットポイントの小田玄紀社長が7月16日に会見を開いています。
また会見の中で補償についても触れており、日本円評価額で返還した場合現行の法律上利確扱いとなってしまう為、仮想通貨の現物での返還を考えているとしています。
現状報告 – 発覚からサービス停止に至るまで
- 2019年7月11日
- 21時11分頃 仮想通貨リップルの送金に関するエラーを検知
BPJの情報システム部門にて対応を開- 22時39分頃 仮想通貨リップルの不正な流出を確認
他の仮想通貨の流出の有無の調査を開始- 2019年7月12日
- 3時00分頃 BPJにて緊急会議を実施
- 6時30分頃 BPJにおける仮想通貨の送受金を停止
- 10時30分頃 仮想通貨の売買・交換を含む、BPJの全サービスを停止
- 13時5分頃 BPJの顧客に対して新たに仮想通貨の受金(預入)および
法定通貨の入金を行わないようにお知らせ- 13時30分 仮想通貨の不正流出に関する適時開示をリミックスポイントにて行う(第一報)
- 15時30分頃 BPJの口座開設新規申込受付を停止
- 2019年7月14日
- 19時15分 仮想通貨の不正流出に関する適時開示をリミックスポイントにて行う(第二報)
流失した通貨および被害総額
- ビットコイン(BTC)
数量 : 1,225
時価 : 1,255,474円
約15億3000万円- ビットコインキャッシュ(BCH)
数量 : 1,985
時価 : 37,350円
約7400万円- イーサリアム(ETH)
数量 : 11,169
時価 : 29,694円
約3億3000万円- ライトコイン(LTC)
数量 : 5,108
時価 : 11,047円
約5600万円- リップル(XRP)
数量 : 28,106,343
時価 : 36円
約10億2700万円- 総額 約30億2800万円
下記の第一報で報告していた際は約35億円との発表でしたが、その後の調査で約30億円となったようです。
仮想通貨の不正流出に関するお知らせとお詫び(第一報) 重要なお知らせ【BITPoint】仮想通貨(ビットコイン)ならビットポイント
今後の対応について
- 顧客預り仮想通貨の全種類(ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコイン、リップル)及び全量について、流出相当分の仮想通貨を調達するなどして、既に保有しております。
- サービスの再開に合わせ、お客様からの請求により払戻しをするなど、可及的速やかにしかるべき対応をさせていただきます。
速やかなサービス再開を目指すとしています。
原因究明について
専門家の協力の元、下記について調査を進めるとしています。
- 商用系システムログの調査・分析
- リモート経路等に関する脆弱性調査
- ウォレットサーバーのフォレンジック調査
- ホットウォレット実装における脆弱性調査
- ブロックチェーン解析
- 不正流出先の調査及び追跡
今後の事業継続について
リミックスポイントおよびビットポイントは合計で約30億円の自己預金残高を保有しており今後の事業の継続に支障はないものと判断しております。
事業の継続は可能だとしています。
以上がビットポイントが7月16日に発表した内容です。
引き続き同社の取り組みに注目が集まります。
また、過去の事件では叶わなかった、犯人が特定されることはあるのでしょうか。
仮想通貨の認知度が高まり続けているだけに、ハッキング事件が起こらなくなることを願うばかりです。
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