2018年SWELLの押さえておきたいポイントまとめ!

世界中から関係者が集まって開催されたRipple主催のカンファレンスSWELLについて、押さえておきたいポイントをまとめています。


SWELLとはripple主催のカンファレンス

SWELLとは、アメリカのサンフランシスコで開催されたripple主催のカンファレンスです。
世界中から様々なエキスパートたちを招き、国際送金やお金の未来について意見交換がなされ、その模様はYouTubeで配信されます。

2017年にはカナダのトロントで開催され、今回は2度目の開催となりました。
去年に引き続き重大発表への期待や豪華ゲストの登壇予定から、XRPの市場価格が急騰し、トレーダーにとっても注目のイベントとなりました。

市場に与えた影響によりXRPは3倍以上価格高騰


先述の通り、XRPの市場価格はカンファレンスの1週間ほど前から上昇し始め、一時は上昇前の20円台から70円台に乗るなど、実に3倍以上もの価格上昇を見せるほどの影響力があります。
ただしカンファレンス終了後の今後の値動きには注意する必要がありそうです。

開幕前日にはRippleNet委員会が発足

rippleサイトのブログによるとSWELL開催の前日、Ripple本社にて提携金融機関の代表者が集結し、国際送金サービスであるRippleNetについてのルールを議論したとしています。
議論の内容は明らかになっていませんが、これは今後のネットワーク全体の標準化を確実にするために重要とのことです。

参加したとされる金融機関は以下の通り。

  • MUFG銀行
  • SBI
  • Bank of America
  • Merrill Lynch
  • WestPac
  • Standard Chartered
  • Banco Santander
  • Siam Commercial Bank
  • American Express

上記の金融機関の代表者によって委員会が構成され、毎年共通のフレームワークにより全てのトランザクションが法的に明らかであることを確実にすると述べられています。
RippleNetは急速な成長を続ける新しいネットワークであり、委員会はその中でも革新性と効率性を維持するために活動するとされています。

1日目のまとめ

ビル・クリントン元大統領もブロックチェーン技術を後押し

開催前から注目されていたのは、何と言ってもアメリカ元大統領のビル・クリントン氏の登壇です。
重大ニュースについて発表するというよりは、ブロックチェーン技術に対する意見を述べて、業界を後押しするような内容だったようです。

技術に対する可能性を大きく感じていると共に、古い概念によって淘汰される危険性もあると述べました。
rippleのCEOであるBrad Garlinghouse(ブラッド ガーリングハウス)氏は、クリントン元大統領に対しツイッターで感謝を述べています。


世界的な仮想通貨規制作りには国際間の協力が不可欠


SWELL初日のセンターステージでは、ブロックチェーンテクノロジーと国際的な規制の将来についての意見が交わされました。
ビル・クリントン氏の後に登壇した元国際通貨基金(IMF)の事務局長であるSunil Sabharwal(スニル サハルワル)氏は、デジタル資産についての世界的規制への考えを述べました。

挑戦は世界的な協力を意味し、まず1つ目としてサイバー脅威への対策における協力には地政学的な問題がありますが、企業たちは協力する必要があります。
2つ目は、トレーニングの不足です。

現在多くの中央銀行は反マネーロンダリングに対するトレーニングが不足していると説明しました。

xRapidの商用利用開始


Brad Garlinghouse(ブラッド ガーリングハウス)氏により、すでに国際送金サービスである「xRapid」の商業利用が開始されていることが発表されました。
提携企業はMercuryFX、Cuallix、およびCatalystコーポレート連邦与信連合(Catalyst Corporate Federal Credit Union)で、Cuallixでは実際にXRPを使用してアメリカからメキシコに送金しています。

また、Brad氏はこれによりCuallixなどの企業が抱える問題をxRapidが解決していることを実証したと説明しました。

2日目のまとめ

リアルタイム国際送金を成し遂げたTransferGoのCEOが注目を集める


英国に拠点を置く国際送金サービスTransferGoのCEOであるDaumantas Dvilinskas氏が2日目のSWELLを席巻しました。
どのようにしてリアルタイムで国際送金サービスを提供できたかという説明に加え、上のツイートでも予告していた通り、新たに無料で利用できる国際決済サービスの提供を発表したのです。

下記に現在提供されているTransferGoの特徴をまとめます。

  • 一部の地域で90%の送金コスト削減を達成
  • 決済時間を30秒未満に短縮

この利便性によりユーザーの高評価を集め、年間150万件の取引を完了させ、急成長しています。
Daumantas氏は現在抱える100万人のユーザー数を1億人に到達させることを目指し、そのためにRippleとの提携を決定しています。
すでにヨーロッパからインドへのxCurrentトランザクションを開始しており、rippleはこのサービスの構築と管理に役立ったと述べました。

Daumantas氏のもっとも衝撃的な発言はステージの最後でした。

ユーザーにとっての国際送金に伴う摩擦ポイントはコストもしくは価格です。
国境を越えた支払いを完全に無料にすることはできますか?
中期市場のゼロ報酬を提供するにはどうすればよいでしょうか?
TransferGoがそれを可能にします。
DvilinskasとTransferGoは、世界中のお客様にTransferGoを無料で提供します。

このサービスの具体的な内容については不明ですが、無料で国際送金が行えることとなれば現在の送金システムが劇的に変わることが予想されます。

2日間のカンファレンスの総括

SWELLについて、押さえておきたい情報をまとめます。

  1. XRPの値動きに注目
  2. xRapidの商業利用が開始されXRPの流通量が上がる可能性
  3. 世界的な仮想通貨規制の策定なるか
  4. TransferGoから無料で送金できるサービスがリリース予定

以上、今後のリップル社の動きも合わせて、リップル(XRP)からしばらく目の離せない時期が続きそうです。

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